「捺夜!!?まだ寝てなくていいのか?」
「大丈夫です。
愁先輩、心配かけてすいませんでした」
「うん、顔の腫れも全然ないし、よかったよかった」
愁先輩が頭をワシャワシャと撫でてきた。
「おぉ、遼に捺夜」
ワインを2、3本持った店長が現れた。
「今日は頑張ります」
「もう、顔大丈夫か?」
「はい!!!」
「んなら、頑張って貰おうじゃん?」
店長がニヤリと格好よく笑った。
「捺夜さん!!!!ご指名です」
早速ご指名がウチに入ったみたいだ。
ヤバイ。
緊張は全然しねぇが、
女って事をばれないようにしねぇと。
ウチは身だしなみを整えながら
キリッとしたクールな真顔で
「はい」
っと返事をして、
指名された席に向かった。


