目が覚めると、ウチはフカフカのベットの上にいた。
「捺夜っ!!!」
ガタッと言うパイプ椅子の音をたてながら遼は立ち上がった。
「ここどこ……?」
「ホストの中の医務室だ」
そっか……
ウチあの金髪ヤロウに殴られて、気絶してしまったのか。
「なんか、格好わりぃ…」
ウチは、眉をひそめて遼に苦笑いを見せた。
「仕方ねぇよ、ただでさえ男と女ってところで力の差があんのに。
相手は、この町のヤンキーグループの元リーダーだったらしいからな」
遼は、ニッコリと優しい笑顔でウチの頭をポンポンと叩いた。
「でも、格好わりぃよ…」
翔夜って言葉に動揺して、一々反応して……
翔夜の事ばっか考えて…。
「馬鹿だ………
マジで格好わりぃ……」
一粒の光が
頬を伝う………。