「えっと……やっぱ、学校に見つかんないのは居酒屋とかだよなぁ」
ウチの学校は、一応バイト禁止。
別に、センコーに見つかってもやばくはなぃけど、説教が長々しくてウザイしかったるい。
だから、ウチはある意味センコーにはばれたくない。
「……クっ…」
「でも、居酒屋って時給が安いんだよなぁ…」
「………ーーっ」
「………おい、遼。
さっきからずっと笑いやがって、シバくぞ」
そう、さっきから遼はウチの隣で手を口に当ててかなり笑いを堪えていた。
「だって……あんな可愛い捺夜、初めて見た……クククっ」
コイツには、呆れた。
しかもなんだよ、クククって
お前は、森に生息してる
魔女かっ
心の中でイライラしながら遼にツッコミをいれた。
「遼、そろそろ笑いを止めねぇとマジでシバくぞ」
ウチがキラーンと獲物を狙うような目と、力強く握られた拳を見せると
「分かった!!!分かったから!!!なんかそれ、リアルだからやめろっ!!!!」
遼は、軽く顔を青にしながら
ウチの拳と目に指を差した。


