部室はまた騒がしくなる。次郎は何度も「落ち着きましょう」と言ったが話を誰も聞かない。ベンが一喝し、ようやく静かになった。

「あっ、いい方法があるよ〜」

色々な案を出し合っていた時、アーディブが手を挙げた。そしてニコニコしながら言う。

「僕の所属する映画研究会と合同で映画を作るのはどうかな?映画研究会も映画を撮るって決めただから好都合よ〜」

「ワオ!面白そうだね!!」

マイケルがそう言い、ハオユーも頷く。映画が好きな次郎もどんな映画を撮影するんだろうとわくわくした。

ジャンルはみんなで話し合い、ホラーを撮ることになった。映画研究会以外にも映画を撮影する部活は多いらしく、今年は優秀な映画は学園内で表彰されることになっているらしい。

「みんなでいい映画を作りましょう!」

次郎はそう言い、みんなは「楽しみだ」と笑う。主人公の設定などを決め、台本は一人ずつ数珠つなぎ方式で書いていくことが決まった。