マリーナがそう言い、マイケルが「入賞!?本当かい!?」と目を輝かせる。次郎たちも喜んだが、ジョンが「ちょっと待て。お笑い?」と訊ねたことでマリーナを見つめた。

「俺たちが作ったのはホラーのはずだが……」

ベンがそう言うと、マリーナは「ああ。では、お笑い賞に選ばれた理由を説明しますね」と審査員と映画を鑑賞したお客さんの声が書かれた紙を取り出す。そしてそれをみんなに配った。

・話がぶっ飛んだりして面白かった

・最初はジメジメしたホラーかなと思っていたけど、最後はぶっ飛んでて笑った

・全体的に草

・ウケる

「ホラーなんですけどね……」

次郎は苦笑したものの、楽しんでもらえたならいいかと思ってしまう。

「来年こそはホラー賞を取れるようにするぞ」

ベンがそう言い、ホラーの研究を次郎たちはすることになった。