突然、式を飛び出して、私と大和は互いの両親にこっぴどく怒られたけど……。

私といえば、その後のパーティーでは、ずっと大和のことが気になってしまっていた。

あんな意味深なことを言われれば、当たり前だよ……。


勇ちゃんと美姫さんと、私と。これが三角関係と思っていたけど、本当は勇ちゃんと私と大和と……こんな三角関係が出来ていたなんて……それに今まで気付かなかったって、私って本当に大バカなのかもしれない。

勇ちゃんのこと「バカヤロー!」なんて言えやしない。

見つめる大和は終始笑顔で……何もなかったように過ごしている。

時折目が合うことに、ドキドキと緊張してしまうのは、なんなんだろ……。

「……」

勇ちゃんも終始楽しそうで、主役なんだもん、私のことなんて見てもくれない。

「はぁ……」

大きくため息が出た。


私も変わらなきゃいけないんだ……。