「…」

女「…あ、ありがとうございました!」

(今ので逃げなかったのか??)

「…はっ?」
思わず口に出た。
俺は驚いた。すごく顔が整っていたから。

女「あ、あのーどうしたんですか?」

上目使いで聞いてくる女。

「…いや別に」

女は、道に迷っているようだった。

「…その学校、この道を真っ直ぐ行って、左に曲がれば着く。」

自分でも驚いた。女に道を教えるなんて。
俺は、すぐさまその場から立ち去った。

俺は、女が嫌いだ。だが、あいつは俺を見ても怯えなかった。まあ関わることはないけど