「罰ゲームで告白することになってしまったけれど、どうせ葉山くんにフラれると思ったの。だから罰ゲームはすぐに終わると思って…」
「うん」
「誤解して欲しくないのだけど!確かにあの時は葉山くんのことを"モテ王子"としか認識していなかったけれど、今は、今はね!葉山くんと一緒に居たいと思っています。これからも、ずっと」
「本当にごめんなさい」
事の経緯と、言い訳を早口で伝えたが、葉山くんは口を挟むことなく相槌を打って静かに聞いてくれた。
上手く伝えられただろうか。
誤解は生まれていないだろうか。
恐る恐る葉山くんの反応を伺うと、彼は卵焼きに箸を伸ばし、それを口に入れた。
よく噛んで卵焼きを食す彼は、心の中では怒りに震えていて、それで私のことを焦らしているのではないか…
続いてウインナーに伸ばされた箸を見て、息苦しさを覚える。
ああ、きっとフラれるんだ。
遅かれ早かれフラれる運命だった。
それならーーあの日、告白した瞬間にフッてくれたら良かったのに。葉山くんへの想いを知らずに済んだのに。
…なんて。身勝手なのだろう。
勝手に嘘の告白をして、それが少しずつ本物になって、恋心を自覚してーー自業自得なだけなのに。
葉山くんは何も悪くないのに。
彼を責める権利すらないのに。


