その手をぎゅっと掴めたら。


そっと水筒のカップを横に置いた葉山くんは再びおにぎりを口にする。

やっぱり不味かった?


「熱いから、もう少し冷めたらいただく。おかわりもある?」


私の視線を察したように葉山くんは言った。


「うん、満杯に淹れてきたからおかわりもあるよ」

「じゃ、食後にもいただく」

「はい!」


いつも2杯目を頼んでくれる青山さんと葉山くんに心から美味しいと思ってもらえるように、修行しないと。どこかの喫茶店に弟子入りしてみたりとか…とにかくいつか"さの喫茶"を再開できるように頑張らないと!

心の中で改めて決意し、拳を握る。


「あのね、私…、葉山くんに言いたいことがあるの」


「なに?」


「どうしてあの日、私が葉山くんに告白したか、その経緯をお話ししたくて」


「うん、聞くよ」


勇気を出して、罰ゲームによる告白だということを葉山くんに打ち明けた。