付き合ってまだ2ヶ月も経っていないのに、葉山くんの前では自然で居られる。
もちろん気を使うし、お互いに遠慮はしていると思う。
それでもこの場所が、葉山くんの隣りが、
心地良い。
ずっと、留まって居たいと本気で思うんだ。
幸せな気持ちに浸りながら、学校にいる間以外の時間を英語の復習に費やした。
ご飯を食べながら、入浴しながら、単語カードをめくる。亜夜は炊事や買い物の当番を全て代わってくれて、勉強に集中できる環境を作ってくれた。
相変わらず凛ちゃんたちには目も合わせてもらえないけれど、次のテストをきっかけに関係が変わればいいーー否、変わって欲しい。
そんな願いを込めながら、毎晩遅くまで机に向かった。


