カッコよかった。
クラスの中心である男女に理由もなく暴言を吐かれ、暴力こそ受けなかったものの数々の心乱れる言葉を投げつけられた。
他のクラスメートは見て見ぬフリで私を空気として扱った。
中学1年生の私は言い返すことも、立ち向かうこともできず、心を無にして耐えた。
聞こえなかったフリをして忘れてしまうことが得策だと分かっていても、投げられた言葉がふとした瞬間に蘇る。
読書中、ショッピング中、寝る前だったり、様々な場面で嫌な記憶が蘇る。学校以外の場所でも胸が痛く、苦しい日々だった。
半年間、耐えていたけれど、もう限界だと壊れそうになっていた時ーーたまたま通りかかった3つ隣りのクラスの亜夜が、私を庇ってくれた。
「なにやってんの?いじめとか、バカな奴がすることじゃん」
そう言って近くの椅子を蹴り飛ばした亜夜はものすごい形相で相手を睨んだ。
「もし今後、この子に酷いことしたら一生、私に付き纏われると思え。あんたたちの生活、壊してやるよ」
その言葉にクラス中が静まり返った。


