その手をぎゅっと掴めたら。



ーー1ヶ月後、


日常生活でも青山さんの話を笑顔でできるようになった私たちは、携帯電話の待受画面をお揃いに変えた。


雪ちゃんからは『彼氏とのツーショット写真にするなんて、真奈もやるね』ってからかわれて、恥ずかしくなったけれど、違うんだ。私たち2人だけじゃない、3人が写ってるんだ。



亜夜には全ての事情を話した。
青山さんに会いたがっていたけれど、2人の物語を泣きながら聞いてくれた。


「瞬にどんなことを話したの?相談してたの?」


「え?それって、観覧車でする話?」



そう、今日は再び虹ヶ丘ランドにデートに来た。

前回乗ることができなかった幸せを呼ぶ観覧車にリベンジするために。


天候にも恵まれて雲ひとつなく晴天なのに、葉山くんのご機嫌は斜めのようだ。


「幸せになる前に、気になっていることは消化しておこうと思って」


窓の外の景色を眺めていた私は葉山くんに向き合う。


綺麗な肌だとは思っていたが、昔よりも赤みが出てきて、テニスを始めたため程よく焼けていた。精神安定剤の服用も止めたという。


「それは秘密。私と青山さんの秘密なの」


「なにそれ、面白くない」