その手をぎゅっと掴めたら。


もう少し、もう少しだ。

後、白線を3つ越えれば、向こう側に着く。


いつの間にか風の方向が変わり、私たちの背中を押してくれた。


「葉山くん、あと少しだよ。さん、に、いーー」


私たちは3つの線を越え、

無事に交差点を渡り終えた。




そしてしばらく呆然と、そこに立ち尽くした。



昂った心を落ち着かせて、時計を見れば時刻は16時半になろうとしているところだった。



「行こう、葉山くん」

「うん」


青山さん、第一関門を突破したよ。
葉山くんは頑張ったよ。


後は、葉山くんに青山さんが見えるかと言う問題だけど、そこは全然疑ってないんだ。


大丈夫、もう少しで2人は再会できるから。