青山さんはきっと今日も葉山くんの隣りにいて、私のメールを一緒に読んだことだろう。
これでいいのですのね?
こんなにも近くにいるのに気付いてもらえない日々を約1年も続けてきた青山さんの心は限界にきまってる。傍にいるのに空気としか扱ってもらえない痛みを抱えて、彼は今日も葉山くんを見守っているのだろう。
「おじいちゃん。青山さんがそっちに行ったら、美味しいコーヒーを淹れてあげてね」
仏壇の前で手を合わせる。
青山さんが天国に行く前、もしくは生まれ変わる前に、最後に彼の願いを叶えられますように。おじいちゃん、お願いします。
大丈夫。きっと、上手くいく。
私にはそう信じることしかできないのだ。


