その手をぎゅっと掴めたら。


ーー2回、振り払われた。
手を伸ばして拒絶されたことを思い出し、


「ううん、大丈夫!葉山くんにカッコ悪いとこは見せられないよ」そう答えた。


「カッコ悪いって、もしかしたら隣りで俺は白目を剥いてるかもしれないよ」


「えー白目剥いている葉山くんは想像できないよ」


よし。自然にかわせたよね?



「どうかな?さ、行こう。真っ直ぐかな」


お金を渡そとうとした時。
階段から落ちたあの日も、その手に触れようとして、拒絶された。


彼の手に触れることは、私にとってハードルが高すぎて。2度失敗している現状では、気安く3度目に挑戦する気持ちにはなれなかった。

私にはまだ覚悟が足りないのかな?