その手をぎゅっと掴めたら。


そのストーリーは僅か20分ではあったが、想像以上に壮大で映像と音楽も綺麗で、私たちは2回も乗ってしまった。


「あー楽しかった。葉山くん、昔に来た時はなに乗ったの?また乗りたいのはある?」


「親友が絶叫系が好きで、そればっかり乗らされていた記憶はあるよ」


「そうなの?じゃぁ、今日は止めとく?」


「佐野が平気なら、乗ろう。でも、さすがに何十回は、止めてよ」


からかい口調で葉山くんが言ったので、私も負けずに言い返す。


「えー、どうしようかな?」


葉山くんの親友はどんな方なのかな。葉山くんが親友と認めるからには魅力的なのだろうな…。美男子コラボだったりして…。


頭の中で少女漫画のようなキラキラな男子2人を思い浮かべてしまう。


「まぁ佐野が乗りたいって言うなら、何回でも付き合うよ」


「…実は、私、絶叫系は得意じゃないんだよね。だから1回で!」


「そうなの?手、繋いでてあげようか」


「……」


さらりと放たれた言葉に、思わず足を止めてしまった。