その手をぎゅっと掴めたら。


ハンバーガーショップとは、私もよく行くチェーン店だった。メニューを見ずとも好きなハンバーガーを把握してる程の常連だ。


葉山くんが3人分の会計を済ませてくれた。先輩らしいことをさせてよ、と言う彼に対して、私が遠慮をしたら英知くんもそうするだろうと、今日は素直に奢ってもらうことにした。


窓際の4人掛けのテーブルに向き合って座る。


「改めてになるけど、佐野は俺の彼女です」


突然の紹介を受けてスマートに返事ができず、何度も頷いた。


「なんとなく、そんな気がしていました」


「俺の過去のことも話している、大切な人だよ」


「……先輩に、彼女ができて、本当に良かったです」


相談会の時の固い表情ではなく、はみかみながら英知くんは言った。


「うん。さ、冷めないうちに食べよう」


葉山くんも私もてりやきバーガーを注文した。一番のお気に入りのようで食べ物の趣味が合ったことが嬉しい。些細なことでも嬉しくて、顔がにやけそうになる。


味は…、彼女と紹介されて、舞い上がっているせいか、よく分からなかった。