その手をぎゅっと掴めたら。


葉山くんが私への罪悪感を抱えているのだとしたら、申し訳ない。彼は何も悪くないのに。罰ゲームに付き合ってくれただけだ。

きっと彼のことだから、罰ゲームに失敗した私の立場を考えてくれていたのだと思う。


「学校に行ったら、逃げずに葉山くんと話してみるね。もう友達にも戻れないとは思うけど、それでもこんな後味悪い終わり方は良くないよね。これまでのお礼も言えてないし」


「そこまで真奈がいい子になる必要ないと思うよ。身体を労わるどころか、真奈の心を傷めたデリカシーのない男のことなんて、さっさと忘れろって言いたいけど。まぁ…もう一度話してみるのもありかもね」


亜夜に話せてすっきりとした。
渦巻いていたもやもやとした気持ちが、随分と軽くなった。

まだ残っている負の感情も、時間の経過と共に消滅していくものだろうか。