他にも3組の方と相談会を行い、無事に終えることができた。
英知くんが帰ってからしばらくして葉山くんは涼しげな表情で戻ってきた。無理をしているように見えて、私たちは英知くんの話を避け相談会を続行した。
途中まで一緒に帰って来たけれど、葉山くんはもう普通だった。
「はぁ。相談会が終わって良かったぁ。昨日、あんまり眠れなかったんだ」
「そうなの?佐野は真面目だね」
駅までの道のりは10分程だけれど、葉山くんと一緒に歩くとあっという間だ。
「葉山くん。今日はありがとうね」
路線は別々なので、改札の前で立ち止まる。
私のために相談会に参加してくれた葉山くんにお礼を言えば、彼は首を振った。
「休日に佐野に会えて、俺は嬉しいよ」
「……わ、私も。良かったら、またお休みの日にどこか行かない?ひ、暇な時でいいんだけど」
通行人の邪魔にならないよう端で言葉を交わす私たちは、別れを惜しむカップルのようだ。…一応、恋人なんだけれど……。
葉山くんの私への好きが、どれくらいなのか、恋人と呼んでも良いレベルのものなのか測りきれず、少し寂しい。


