悪役令嬢はお断りします!~二度目の人生なので、好きにさせてもらいます~


 日向ぼっこをしている猫のように、とても心地がよい。
 ここ数日ずっと先の見えない不安から眠れない日々が続いたので、心身共にリラックスし始めると、夢の世界に誘われてしまい、まぶたが重くなってきた。

 眠い… …ずっとまともな睡眠が取れていなかったもんなぁ……。

 まぶたを完全に下ろしたら絶対に寝ると断言できる状況だ。
 睡魔と戦っていると、アイザックの笑い声が聞こえてくる。

「いいよ、無理せず眠って。部屋まで運ぶから」
「アイザックとの時間……もったいないもの……」
「ほんと、シルフィにはかなわないな。いつも理性がぐらつくほどかわいいことを、たやすく言うんだから。大丈夫だよ。これからはずっと一緒にいられるから」
「うん……」
 小さくうなずくと、ゆっくりとまぶたを閉じて夢の世界に行った。