……だけど。
「ですが代わりに明日の朝は、スピカお嬢様のためにこの屋敷までお迎えに上がるそうでございます」
「……えっ?」
なでおろした胸が、再び持ち上がる。
「スピカお嬢様の体調が心配だからとおっしゃっておりました」
「クロイツ、申し訳ないけれど、もう一度断わりの連絡をレグルスに送ってもらえるかしら?」
「……それが、レグルス様より念を押されておりまして、もし体調が悪くて学校を休むようなことがあれば、その時はスピカお嬢様の顔を一目見れば帰るからと……」
ほれみろ。さすがのクロイツですらこのレグルスの様子にはおかしいと感じている。明らかにレグルスの言動と行動に対して疑問を感じてるじゃないか。
普段はあまり感情を出さないクロイツ。そんなクロイツの眉根には小さなシワが寄せられている。
そう思いながら、聞いてる限りこれ以上断れそうにもないと思い、ため息ひとつついてから私はクロイツに返事をした。
「わかったわ……」
本当にレグルスは一体、何を考えているのだろうか……。
「ですが代わりに明日の朝は、スピカお嬢様のためにこの屋敷までお迎えに上がるそうでございます」
「……えっ?」
なでおろした胸が、再び持ち上がる。
「スピカお嬢様の体調が心配だからとおっしゃっておりました」
「クロイツ、申し訳ないけれど、もう一度断わりの連絡をレグルスに送ってもらえるかしら?」
「……それが、レグルス様より念を押されておりまして、もし体調が悪くて学校を休むようなことがあれば、その時はスピカお嬢様の顔を一目見れば帰るからと……」
ほれみろ。さすがのクロイツですらこのレグルスの様子にはおかしいと感じている。明らかにレグルスの言動と行動に対して疑問を感じてるじゃないか。
普段はあまり感情を出さないクロイツ。そんなクロイツの眉根には小さなシワが寄せられている。
そう思いながら、聞いてる限りこれ以上断れそうにもないと思い、ため息ひとつついてから私はクロイツに返事をした。
「わかったわ……」
本当にレグルスは一体、何を考えているのだろうか……。