彼氏の実家に挨拶に行く。

「手土産は何がいいかな?」

「君は身一つでいいよ」

彼の実家がある山奥まで来た

「紅葉の季節だね。赤い葉っぱが綺麗」

「この山のスギ、ヒノキは樹齢も長くて

御神木なんだ」

「そうなんだ」

「だからお供物は欠かせないんだ」

「神様のお陰でこんなにも綺麗な紅葉が

見られるのね。感謝しなくちゃ」

「僕は君に感謝してるよ」

彼の甘い言葉に私は赤面した。