「あ、そうか…」
……そうだよね。
もし普通に歩いてたりしたら
圭佑さん目立つもん。
すぐバレちゃうよね。
「タクシーで
きたんですよね?」
『うん』
「うちの前で降りればいいのに
ここちょっと離れてません??」
『柚ちゃんの家が
特定されたら困るだろ』
そういって頭を
ふわっと撫でた。
わたしたちのことも
考えてくれてるんだ……
やさしいな……
『……連もほんとは
こーゆー風にしなきゃ
いけないんだよ。
それこそさ、
バイトしてたカフェが
連だとバレてないにせよ、
パニックになったって話だろ?」
パニック?
『連は記憶がないから
しょうがないけど、
自覚とかないから…』
そうだったんだ…
マスターのお店に
女の子が殺到したんだろうな…
『でも結局傷つくのは自分だし
その回りにいる人なんだよね』
