「………おかわりありますよ?」
『おれがいしまふ…ムググ』
あれから
立てないという彼を支えて
家に帰った。
お腹が減っているというので
有り合わせで作って
目の前にだした途端、
息つく暇もないスピードで
食事を食らい始めた。
よっぽど
お腹空いてたんだなぁ…
箸を休めず食べ進める
彼をまじまじと見る。
少し薄汚れているけど
顔立ちはまずまずの美男子だと思う。
倒れている時は
気づかなかったけど、
背が180センチは
軽く超えている。
あたしの知ってる人で
1番高いな。
問題は病院の入院着……
こんな寒い1月に
これ一枚で外にいる人なんて
見たことないし。
だいたいサンダルって………
手術が怖くて逃げてきた……
なぁんてね。
でも病院にいたのは
確かなんだし…
どこか悪いのかしら。
あ………
彼を見ながらそんな事を
考えていたら、
ふと箸を止めてあたしを見た。
『謎だらけ………って顔してる』
謎………
まさにその言葉通り。
あたしは素直にコクンと頷いた。
『ハハ、だよね。
…………俺も謎だらけ。
全然、わかんないんだ』
………は?
自分が謎ってなんだ??
まさかとんでもない
ナルシスト???
「………?」
だけど、
彼を見ると、
ものすごく神妙な顔をしているから、
それ以上何も言えなかった。
