『…で?

なんであんたが
そんな凹んでんのよ?』

「…だってぇ」


『フミさんがモテるのだって
当たり前なんでしょ?

あんただってすぐ
惚れたじゃない。
かなりかっこいいんでしょ??

悠斗だって
あんたに復縁せまってんのは
今にはじまったことじゃ
ないでしょうが』


ぺちんとわたしのおでこに
デコピンをした。


「いたぁ………」

夏希がいうのは
ごもっともなんだけど


『ところで、』


それでもやっぱり
モヤモヤしちゃうんだもん…





『ね、

キスくらいしたの?』


大学のカフェで
お茶をしていたわたしは


ブッ!!!



『ちょっ!きたなっ!!』


オレンジジュースを
盛大に吹いた。


「キ!!?

してない!してないし!!」



な、なによ!
いきなり!!

『なーんだ、つまんなーい!』


フミさんとキスなんて

フミさんと


キス………





カァァァーーー


『なぁーに想像してんのよ』


夏希が呆れて
ぺちんとまたデコピンをしてくる。


『あらら真っ赤ー』


だ!だ!だって!


「いきなりなに言うのよ…」


想像してしまったじゃないか


もう……



「………にへっ///……」



『あ!

こら!帰ってきなさい!!
って、

……だめだこりゃ』