フミスタ!!!




『すみませんー
注文いいですか??』

『おー、いらっしゃい』


『あれー?フミさん今日休み?
エプロンしてないじゃんっ』


高校生くらいの三人グループが
フミさんに声をかけた

『おぉ、結愛ちゃん
いらっしゃい。』

みんなキラキラして
可愛いんだけど、

その結愛ってフミさんに
呼ばれた子だけ


『結愛ー!
フミさん
私服もかっこいーね!!!』

『やっぱ、連そっくり!!
ヤバすぎ!』

目を伏せて
真っ直ぐフミさんを見ない。

いや、
あれ見ないんじゃなくて、

見れないんだ…


フミさんが何か話すたび
どんどん赤くなる

『ね、柚ちゃん、

フミ目当ての客
増えたって言ったろ』

こそっと
マスターが耳打ちした。



『なんとかっていう
芸能人そっくりなんだとよ』





わかってたもん

わかってたけど



『フミさん帰っちゃうの?』

『うん、俺今日休みだもん
また来てよ。』


キラキラスマイルを振り撒く
フミさんに

『フミさん明日は来ますか?』

『うん、来るよ』


わたしが付けた名前を
呼ぶ女の子たち。


かっこいいもん

わかってたもん


誰がみてもかっこいいから



『柚ちゃん、帰ろっか!』



わたしに向けられた
キラキラスマイルを見て


「あ、うん」


特別なのかな…なんて


勝手に勘違いして


勝手に傷ついた。





お店を出るとき
結愛ちゃんと呼ばれる子が
こちらを心配そうにみていた。


同じなんだ。



わたしもあの子と
同じなんだな……