無理やり掴まされたそれを
見てさらにビックリした。
“フミさん…これ
封も切ってないじゃないですか“
“うん、全部。
これだけでは
生活できないけど。
全然足りないだろうけど…
柚ちゃんの仕送りは
なるべく使いたくない。
俺頑張るから。
だから
もっと…
ここで一緒に暮らしたい“
そう言ってくれた。
もう感動しすぎて
涙でフミさんの顔も
見えなくなってた
“馬鹿だな。なんで泣くの?“
“そ、そんなこと
しなくても…ヒッ…ク……
うちに住んでていいのに“
ずっと一緒にいたいよ。
わたしはフミさんの
そばにいたい。
“うん。だから
この家で一緒に暮らすには
もらってもらわないと困るよ。
なんだか旦那みたいでしょ“
そう言って泣いてる
わたしの涙を拭ってくれた。
優しい、
優しいフミさんの顔。
本当は誰かの旦那さんなのに…
今だけ
“旦那さん……“
今だけだから。
少しだけフミさんの
そばにいる権利がほしい。
だから
“わかった“
お給料は
受けとることにしたよ。
