フミスタ!!!






悠斗……。


そうだった。
色々ありすぎて完璧に忘れてた。

三日前わかれたばかりの男。



『……あんた、
忘れてたなんて言わないでよ?』



ゔ………



『図星ね。まったく』



そう言って
夏希はコーヒーに口をつけた。

うちの大学のカフェは
少しオシャレで
コーヒーも美味しい。

暇さえあれば夏希とこうして
お茶をしている。




『運命だったり?』


「はい?」



『フミさん?』



キラリと目を輝かせて
人差し指をあたしに
突き立てた。



『あんた生温い事
考えるんじゃない?』



「生温いって?」




『この人は
奥さんのものだから。

好きになったら絶対にダメ!

とか』




「な、なに言ってんのよ。
普通に考えて
おかしいでしょうよ。


不倫だよ?

しかも記憶ないんだよ?


そんなのダメに
決まってんじゃん!」




『何がダメなのよ?』




な、何って…




「叶わぬ恋はしたくないもん」




ぷうっと膨れたあたしをみて、
はぁっ、とため息をひとつ。




『なるほど』






「な、何?」




『いやいや、別に。


ま、一緒に
住んでるんですものね。

遅かれ早かれ気付くわよ。
あたしが今言わなくてもね。』




ハテナマーク全開の頭の中が
夏希にも伝わったようで




『あんた、ばかね。


不倫だって、
不倫しようと思って
してるもんじゃないのよ。

たまたま好きになった人に
パートナーがいたって話。




でもま、柚らしいわ。

あたしにも会わせてよ?
フミさん。



じゃ、あたし行くわね?
次実習なの。』




言うだけ言って、
パッパと行ってしまった。





まったく、
何が言いたかったのさ。

あたしがフミさんを好きに……?



なっていいわけない。



あの人には奥さんがいるんだから。





それだけは絶対に





ダメ。