次に目を覚ました時も
やっぱり
フミさんの腕の中だった。
(……まだ寝てる。
よっぽど疲れてたんだね…)
トクントクンーー
フミさんの鼓動が聞こえる。
"生きてる"
それだけで嬉しかった。
『……ん…』
ぎゅうっ、と
また抱きしめられる。
(うわわ、わ)
『……おはよ』
「お、おはよう、ゴザイマス」
なぜだか真っ赤なあたしに
『どうしたの?』
なんて。
「な、なんでもないです」
なんて、罪な男でしょう。
あぁ、
この顔だけでも罪なのに、
この優しさ。
『柚ちゃん?』
(きゃ~!
の、覗きこむなぁ~~〃〃)
まったく、
人の気も知らないで。
『柚ちゃんあったかい』
は?
ぎゅうっっ
あ、わ、わ、ちょ…
『安心する』
お、起きてるのに、
抱きしめるなってばぁ!
『…落ち着く』
「……フミ、さん?」
……もう。反則だよ。
そんな顔して言われたら、
抵抗できないじゃないか。
『ありがと、な』
真っ赤なあたしは、
首を横に振るだけで精一杯だった。
