フミさん
大好きだよ。
「ッ……ン……」
フミさん
『柚……』
大好きでした。
フミさんの胸に両手を当てて
『柚…?』
そっと
フミさんの身体を離した。
「最後に少しでも…
フミさんのなかで
女になれたかな?」
『ゆ……』
「それだけで
よかったって思えるよ。」
フミさんの顔はもう見ない。
見ると泣いちゃうから。
フミさんの
悲しい顔がみえちゃうから。
「これ」
フミさんの前に差し出した。
「マンションの鍵」
『…………は?』
一層フミさんの声が低く
険しいものとなった。
けど、ごめんね。
「帰るところがあるんだよ」
