フミスタ!!!




「Akiっていうんだって。

友達に借りたの。
知ってる?……よね、

ジャケット写真
フミさんだったもん。」

『Aki…』


前のフミさんなら、だけど。



「すごく素敵な声だよね。
なんか嫌なこととか
全部忘れちゃいそう。」


このジャケット写真のフミさん
めっちゃ色っぽいし。

これは借りたけど
今度こっそり買おう。

うん。


『この声は、覚えてる……』


え?


『気がする……』


「……そっか!よかった」


やっぱりフミさんの記憶は
少しずつ

戻ってきてる。


それから
二人でイヤホンを
してお店まで歩いた。

少し屈んで歩くフミさん。


ずっと、
こうしてたいな。

フミさんと並んで
歩いてたいな。

なんて、
思っては自己嫌悪。

記憶が戻るのはいいことなのに。