………
………
…え?
あれ?
ちょっと待てよ。
なんか……
なんかおかしくねぇか?
俺はあまり仕草に出さないように
周りを見渡した。
柚は何にも感じてないみたいだ。
『でね、悠斗。
フミさんったら
お料理全然できなくて
生卵をそのまま
レンジに入れようとするんだよ。
爆発しちゃうよね。
怖いでしょ。』
なんかさっきから
『でねー…あのね』
これってやっぱり
誰かに……
『あれ?悠斗聞いてる??』
ボソッ
「おい、柚」
『え?』
確信はできない。
でもなんだか誰かに
見られている。
ずっと。
きっと、校門をでてから。
あの自転車も?
夏樹は気付いてた?
だから
柚を家に送れって……
このまま行ったら
人気がねぇ。
……まずいな。
「手、出して」
『手??はい』
差し出された柚の右手を
俺は
『え!!?
ちょっ、おわっ!!!』
グイッ!!
勢いよくつかんで
柚の手をひっぱった。
それからそのまま
猛ダッシュで
「きゃ……ゆ、悠斗??」
走った!!!!!
柚はなにがなんだか
わからないといった様子で
ただ手を引かれている。
むしろ抵抗しやがる。
『え?ま、まって!!
悠斗!!』
「いーから!!」
『え!?な、なんで!!!?
待ってって!
待ってってば!!』
「いーから!!!!
走れっ!!!」
