闇夜の景色貴方とともに。

莉は俺らに話があるのか、佐伯にコソッと耳打ちしてこちらを向いた。




その時の佐伯は前と同じくらい、悲しそうな、寂しそうな表情だった。




『ついてきて。』




そう言われて、着いてきたのは佐伯とは真逆の方角にある空き部屋。




「俺らに何か話があるのか?」




『ご、めん…ごめん…』




まだ、公にはしてないけど莉はれっきとした洋の彼女で俺らの姫。