闇夜の景色貴方とともに。





違う。佐伯はもっと瞳の奥が暗くて寂しそうにしてるやつだ。それに、莉も。俺たちと居ても心の奥で何かに怯えてたはず。




こんなにも明るいやつじゃない。こんなにも強い瞳のやつじゃない。




俺らの知らない二人だ…ただ、分かるのは莉は話しかけた俺にだけあの瞳のを向けている。いや、向けているだけでこの空気は俺らに動くなと言ってる。