「おい、え…と、莉だったか?何かアイツ…佐伯のこと知ってるのか?」 この質問は幹部全員知りたかったことなのか、俺の質問の後一斉に莉というやつの方に目線を変える。 部屋の空気は重く、少しでも気を抜けば圧迫されそうなほど苦しくもある。 莉というやつのゴクリと唾を飲む音がやけに俺たちの緊張を奮い立たせて、背筋がゾワゾワと鳥肌が立つ。