そして減ってく人だかり


まるで鶴の一声


周りに群がってた人達が減ってようやく助けてくれた子の顔が見えた。 その子はボブのピンクブラウンの髪に綺麗にアイシャドウやアイライン、つけまつげを施したギャル系の女の子で


「助けてくれてありがとう。そのメイク可愛いね。バチバチラメが好きなら黒目の上にニーズのシャドウ乗せるともっとキラキラするよ」


とりあえずお礼と似合いそうな化粧品を紹介しとく


「ニーズ?!やっぱあれいいの?!!」


化粧品に一気に食いついてきたギャルの女の子
…やっぱギャルは化粧品好きだよねえ…
目を輝かして食い気味に私に顔を近付けるこの女の子…、気に入ったかも


「ラメ感凄いよ。ちょっとお財布には痛いけどラメのアイシャドウ好きなら1つは持ってると一気に変わる」


「えー、買おうか迷うかも!!てかあんたが転校生?」


「うん。一ノ瀬 乃亜です」


「うちは伊藤 珠菜。珠菜って呼んでっ」


「珠菜って名前珍しいね。私は乃亜でいいよ」


珠菜は見た目はギャルで少し近寄りにくいイメージ?オーラがあるけど全然そうでもなくて、普通に可愛い女の子だ。


私もメイクするのも化粧品漁るのも好きだし、このさっぱりした感じの性格…、仲良くなれそう