それが恋だと知っていた【完】




よくよく聞いてみると、ナナも同じ学科に知り合いがいなかったらしく、席が隣で1人でいる人に話しかけよう!と心に決めていたようだった。



「でも、あの時話しかけたのが佐良で良かったよ〜。佐良がいたから色々テストとか助かったし」


「ナナ、いつもテストぎりぎりだったもんな。授業よく寝てたし」


「あれは!先生の声が子守唄に聞こえるんだからしょうがないでしょー?」