「…そんなことないよ。私のことはわたし自身が一番よくわかってるしね…」
まあ高校生になって少しだけ背が伸びて大人っぽくなったなっていうのはあるけど、それはあくまで前までの私と比べたらっていうだけで。
お化粧もしてないし、髪も染めていないし、唯一してるのは髪を巻いてるくらいでお世辞でも女子力が高いだなんて言えない。
「……うん、まあいっか。華奈はそのままでも十分かわいいしね」
「えっと…?」
「と、に、か、く。さっきのことも華奈が聞きたいって言うならいつでも話すし、相談にも乗るから。遠慮しないで頼ってよね」
そう言って私の肩にポンと手を乗せながらバチッとウインクを決める結叶は、文句なしにかわいかった。