私は拓也の事を少し意識し始めた。

朝私を見つけた拓也は声を掛けてきた。
ドキッ
今まで感じたことのない感覚だった。
続けて拓也は言った。
「今日の昼休み図書室な」
私はなにも言えなかった。
「おい!なんでそんなにボケてるんだ?俺の言っ
たこと聞こえてるか?」
私の心の中は破裂寸前だった。
「聞こえてるよ、昼休みに図書室だよね」
「おう!忘れんなよ」
拓也は教室まで走って行った。

1時間目から4時間目まで拓也の事で頭が一杯で授業に全く集中できなかでた。

昼休みのチャイムが鳴った。