ハルが顔をしかめお腹の辺りのブラウスを手繰り寄せるように手でぎゅっと強く握りしめる。 ああ、ちょっとやばいかも……。 こんな時に限って急にまた強烈な腹痛が襲ってきた。 お願い、勘弁して。 それから私はそのままその場に倒れた。 「おい、……お前、大丈夫か!おいっ!しっかりしろよっ!」 薄れていく意識の中で微かに仁の声が聞こえた。