私は顔色を変えて仁に走り寄って「ダメ、ダメ、ダメ!」と仁の持っている封筒の口を慌てて塞いだ。 絶対にダメだよ。 だって、お土産と一緒に私の書いた手紙も入っているから……。 《京都の校外学習の時に仁に買ったお土産です。 喜んでくれたら、嬉しいな。 これからも、ずっと親友でいてね。仲良くしてね。 花井 ハル》 って、手紙に書いた。 つけ加えて、本当に私が書きたかったことは……。