そして、しいて仁にリクエストをすりならば。 私の呼び名、初めて話した時からずっと“お前”で。 できるなら、仁に“ハル”って呼んで欲しい。 私はやっぱり素直じゃないからそんなこと仁になかなか言えないけれど。 目を静かに瞑る。 仁が“ハル”って私の名前を呼んでくれる姿を想像してみる。 なんだか少し照れくさい、にやける私。 今日はこのまま眠ろう。 ──仁、おやすみなさい。