青空が君を笑顔にするまで


創ちゃんが私の顔をちらっと見て薄く口を開いた。


「俺のお母さんと相談してから決めるよ……」


──創ちゃん、……待って、一人で決めてよ。


前からそうじゃないかなって薄々気づいていたけれど。


創ちゃん、大切な物事を決める時。


いつでも、お母さんに相談をしてから決める。


結婚式の式場も。


婚姻届を出す日時も。


新居も。


こんなこと考えたくないけれど……。


もしかしたら、プロポーズをしたあの日時と場所も……。


創ちゃんのお母さんが考えて決めたんじゃないかって思ってしまう。


創ちゃん、マザコン……。


このまま創ちゃんのそばにいても、私は幸せになんかなれないよ。