「ねえ、アキは戻りたい過去ある?」 思いついたように美久が尋ねた。 「戻りたい過去...俺は...ときに戻りたいかな。」 小さい声で言うので 「何?」 と美久が言った。 「いや、戻りたい過去なんてねぇよ。 美久は?」