「綺麗!チューリップ、大好きなんです」

私はそう言って笑う。チューリップを花巻先輩からもらえるなんて嬉しい!

「あのさ……」

花巻先輩に見つめられ、私の手がそっと包まれる。触れられたことに私はドキッとしてしまった。

「チューリップ、僕の気持ちなんだ。受け取ってくれる?」

その言葉の意味を理解し、私は嬉しさから泣きそうになってしまう。そして「はい」と頷いて言った。

「花巻先輩。ポピーの花のことを教えてくれたあの時から、私は花巻先輩を好きになっていたんだと思います」






ポピー……恋の予感

チューリップ……愛の告白