未来に、嬉しい約束がどんどん増えていく。
俺の心が、どんどん救われていく。
それは、都が、都だけがくれるもので。
「ちょ、修一さん、早いです」
小走りになってしまった都が、怪訝そうにこちらを見る。
俺は照れ隠しに都の耳元でこう言うのだ。
「俺の愛を疑って浮気すると思うとか、いけない都にはお仕置きが必要だよね」
瞬間、赤面する都もまた愛おしくて。
俺は都の右手を俺の腰に回させ、俺の左手を都の腰に回す。
更に増した密着度に、都の顔は更に赤くなる。
「これはキツいお仕置きです!
もっと緩いのでお願いします!!」
混乱して、言葉遣いが元に戻っている。
俺は、笑いながら更に囁いた。
「これはお仕置きに入らないよ?
帰ったらたっぷり……ね?」
熱くなった俺たちの頬を、秋の風が優しく撫でていった────



