嘘つきは嫌い

ガラッ.............................




暁「杏。話し終わったよ。」

杏『そう?んじゃ今度は私が話に行ってくるね~。』




ガラッ.............................パタン




風「暁.......。お前全部背負っていこうだなんて考えるなよ。」

暁「大丈夫だよ風磨くん。俺は平気だよ。杏が笑ってくれるなら。」




俺は杏が笑ってくれるなら悪魔にだって魂を売るよ

俺はあの日誓ったんだ.......

杏には絶対悲しい思いはさせない

たとえあの事件の犯人が「宙」だったとしても.......

まぁ俺はあの事件の犯人が「宙」だとは思っていないけどね

絶対何か裏があるんだ



暁「杏はまだ「宙」のことを思い出していないですよね?」

ケ「.......えぇ。「宙」くんのことは暁くんの『記憶操作』のおかげで思い出していないわ。」

暁「俺のおかげか.......。」



俺のおかげじゃないよケイトさん

俺は杏が壊れてほしくないから杏にローズを使ったんだ

「宙」に頼むって言われたから........

この事は一華たちにも伝えたことがない

一華たちにも勿論杏に絶対に知られてはいけない俺の秘密

昔俺たちの間で隠し事は無しって3人で話したのにな................

ゴメンな杏.......いつか時が来たらちゃんと話すから

それまで待っててくれ



風「暁.......杏はちゃんとわかってくれる。大丈夫だ。」

暁「うん。ありがとう。」



いつ君に話せるかな?

こんな嘘つきな俺は嫌いかな?

「宙」................

俺はどんな選択したらよかったんだ?