まさか、両親を母とも父とも、兄弟を兄とも呼べなくなるとは思ってなかった。そりゃ、家族仲が人一倍いい家族だったから、辛かっただろうな。親に恩返しもできていないのに。ちゃんと話を聞いていなかったばかりに……。
って、ちょっと待てよ。
「僕が、次期公爵?!」
いや、いや、無理でしょう、無理でしょう。
自慢じゃないけれど、いつか行き遅れの金持ちに声をかけてもらうと、そればかりを考えて生きてきた。
きっと、立場的には家のことには口出しできるようなものではなく、お飾り旦那になるんだろうと思っていたから……。
責任のある立場になるとか、これっぽっちも考えたことがなかった……。
「そうです。実の子が生まれるまでのつなぎや補佐ということでなく、決定事項ですので、ご安心ください」
安心なんてできるわけがないっ!
そりゃ、学園での成績は優秀だった。けれど、今まで領主となるための勉強をしてきたわけではない。学友には、学校の勉強の他に家庭教師をつけて寝る間も惜しんで勉強している者もいたし、一番上の兄だって、貴族名鑑を暗記したり、領地の毎年の取れ高や災害対策やら勉強していたはずだ。
……僕の才能なんて、しょせんは学校で一番だとか、その程度。人より誇れる点?ちょっと顔がよくて、ちょっと剣の腕がたち、ちょっと頭がいいくらいで。ロマルク公爵領なんて、国で一番立派な領地を運営していくなんて、そんなの、絶対無理!
せめて、10歳くらいから勉強してなきゃ無理でしょうっ!
「領主としての仕事を何一つ知りませんが……」
「その点もご安心ください。リーリア様は小さなころよりお父様である先代公爵様の元、しっかりと領主になるための勉強をし、15の頃より手伝いをはじめ、先代公爵様が病にお倒れになってから、ここ4,5年はリーリア様が領地運営をしてまいりました」
★■4
天使は、能力まで女神級!
っていうか、やっぱり小さいころから叩き込まれないと無理じゃないかな?そう思わない?ねぇ、セバスさん……。
なんで、僕のような年齢の子を養子にしようと思ったの?
「女公爵として、リーリア様はしばらく領地運営を継続いたしますので、その間にリーリア様の手ほどきを受け」
天使からの手ほどき……。
なんと、甘美な言葉。
って、ちょっと待てよ。
「僕が、次期公爵?!」
いや、いや、無理でしょう、無理でしょう。
自慢じゃないけれど、いつか行き遅れの金持ちに声をかけてもらうと、そればかりを考えて生きてきた。
きっと、立場的には家のことには口出しできるようなものではなく、お飾り旦那になるんだろうと思っていたから……。
責任のある立場になるとか、これっぽっちも考えたことがなかった……。
「そうです。実の子が生まれるまでのつなぎや補佐ということでなく、決定事項ですので、ご安心ください」
安心なんてできるわけがないっ!
そりゃ、学園での成績は優秀だった。けれど、今まで領主となるための勉強をしてきたわけではない。学友には、学校の勉強の他に家庭教師をつけて寝る間も惜しんで勉強している者もいたし、一番上の兄だって、貴族名鑑を暗記したり、領地の毎年の取れ高や災害対策やら勉強していたはずだ。
……僕の才能なんて、しょせんは学校で一番だとか、その程度。人より誇れる点?ちょっと顔がよくて、ちょっと剣の腕がたち、ちょっと頭がいいくらいで。ロマルク公爵領なんて、国で一番立派な領地を運営していくなんて、そんなの、絶対無理!
せめて、10歳くらいから勉強してなきゃ無理でしょうっ!
「領主としての仕事を何一つ知りませんが……」
「その点もご安心ください。リーリア様は小さなころよりお父様である先代公爵様の元、しっかりと領主になるための勉強をし、15の頃より手伝いをはじめ、先代公爵様が病にお倒れになってから、ここ4,5年はリーリア様が領地運営をしてまいりました」
★■4
天使は、能力まで女神級!
っていうか、やっぱり小さいころから叩き込まれないと無理じゃないかな?そう思わない?ねぇ、セバスさん……。
なんで、僕のような年齢の子を養子にしようと思ったの?
「女公爵として、リーリア様はしばらく領地運営を継続いたしますので、その間にリーリア様の手ほどきを受け」
天使からの手ほどき……。
なんと、甘美な言葉。


