死にたがり屋の少女は暴走族と・・・


【美月side】



ピッコン✩.*˚


ん?


「LINEかな?誰だろ…」


とスマホでLINEを開くとそこには1件のメールが。


「っ…」


「ご、ごめん!!未雨…先に行っててくれないかな?」


「ん?何かあったの?」


心配かけちゃいけない…。


未雨は今、幸せなんだ。未雨の幸せを私が壊すようなことはしてはいけない。


「そうじゃなくて、なんか、私…忘れ物しちゃった見たい。だから先に行ってて。」


「でも、場所だってちゃんとわかんないだろうし、私も「大丈夫。覚えてるから。しかも、未雨をまた学校まで歩かせる訳にはいかないし…」


「大丈夫だから。ね?」


と未雨を説得する。


「…わかった。じゃあ先に行ってるから、何かあったら連絡して。」


「うん!!」


そういうと未雨は倉庫に向かって歩き出した。


未雨が視界から外れると


「(。-ˇ.ˇ-。)フゥゥ⤵︎嘘ついてるのバレるかと思っちゃった…」


未雨ってば感が鋭いから。


けど、さっきの様子を見るとバレてないみたいだね。


未雨をこれ以上私の問題に巻き込む訳にはいかないから嘘をつくしかないよね…


だってさっきのメールは


『今日の6時、1人で○○パークランドの裏道に来なさい。
来ないと、分かってるよね?
by.夜宵』


という、夜宵からのメールだった。


行くのは嫌だけど…。


私が行かなかったら多分、未雨に迷惑が行くかもしれない。


いや、夜宵たちのことだから絶対に未雨に何がするに違いない。


せっかく未雨が笑うようになったんだ。その笑顔を壊す訳にはいかない。


もし、未雨に何かあったとしても璃羽都達がどうにかしてくれるだろうけど。


とそう思いながら重たい足を○○パークランドまで動かした。


「もう着いちゃった。」


本当なら今日はまたみんなのところに行けるはずだったのにぁ。


最後にもう一度みんなと話したかったな…


もしかしたら、顔が今より酷くなるかもしれない。


もしかしたら、手や足が使えなくなるのかもしれない。


もしかしたら、今日、私は死んじゃうのかもしれない。


まだ死にたくないんだけどな…。


まぁ、私が死ぬ代わりに未雨が生きててさえいればそれで良いんだけど。


未雨のことだからそんな事は思ってくれないか…。


多分、今から向かう裏道には、夜宵達ではなく、他の人が居るのだろう。多分私を殺すための。


だって私の感がそう訴えているもの。


そう思いながら裏道へ歩いていった。


裏道を進むと思っていた通り


「よぉ?お嬢ちゃんが美月かなぁ?」


なんて知らない男の人が5人も。


嫌だな…。


私は今日、ここで死ぬんだ…。


嫌だなぁ…。


なんて気がつけば涙が溢れていた。


「あれぇ?泣いちゃったぁ?大丈夫だよ。お兄さん達が優しくしてあげるからww」


気持ち悪い…


嫌だ…誰か、誰か助けて…