死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

もし、私に何かあったとしても、蒼弥達が美月を支えてくれれば、美月は大丈夫。


「まず、美月ちゃんをいじめてるのはどこのどいつなの?」


「私もよく分からない。けど確か名前は…ヤヨイ、リン、マキ…って言ってたと思う。」


すると遥輝は眉間に皺を寄せた。


「確かお前の学校、お嬢様や、財閥が集まる学校でもあるよな?」


「そうなの?」


「自分の学校のことも知らなかったのか?」


初めて知った…


「それで、それが何かあんのか?」


「馬鹿な蒼弥はわかんねぇーかもしんねぇーけど、璃羽都ならわかるだろ?」


「馬鹿とは失礼な!!俺は「そういう事か。」


なんて反論しようとする蒼弥を無視して2人は話し出した。


「ヤヨイって奴の苗字とかわかる?」


「それは知らない。ってか、どういうこと?何がわかったの?」


全く意味が分からないんだけども…


なんて聞くと


「もしかすると、俺らが知ってるヤヨイだったらとっても面倒になるぞ。」


面倒?


「面倒って…」


と話を聞こうとすると


「おい、もうそろそろ帰る時間じゃない?」


なんて蒼弥が言ってきて


「しゃーねぇーなぁ。じゃあ、今日はここまでにしとくか。」


と今日は解散することに。


けど…何か忘れてるような…


ん?


「あぁ!!!!!!」


「な、なんかあったか?!」


私が大声を出すとすぐに璃羽都や、他の2人まで集まってきた。


「どうしたの?!何かあった?!」


「美月…美月がまだ来ない。」


あれからもうとっくに2時間以上はたっている。


「美月も一緒に来る予定だったんだけど、忘れ物したから先に行っててって…」


「途中で帰ったんじゃねぇーか?」


それなら…


「電話すると思う。」
もし、美月に何かあったら…


「遥輝、蒼弥。手分けして美月探すぞ。」


「了解。」


と遥輝。


「当たり前だろ。」


と蒼弥。


「安心しろ。美月を必ず見つけ出すから。な?だから、」


「だからそんな顔すんなって。」


と璃羽都は私の頭を優しく叩いた。


そんな顔?


私は今、どんな顔をしてんの?


美月…あんたは今無事なの?